その日のうちに両者が「そのような決定事項は無い」と
アナウンスを出したわけだが、27日、ついに正式発表された。
たしかに 「そのような事実は無い」とは言ってないからな。
日立と三菱の半導体部門が統合されるという発表があった直後、
たまたま外回りの営業的な仕事が比較的多かったので、
両者の現場の方々の話を聞く機会があった。
従業員の立場としては不安いっぱいだったように感じた。
今回もそうなんだろうな。
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20090427/169467/
以下、日経BP TechON の記事より転載。
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【続報】「赤字会社の統合では意味がない」,NECエレとルネサスが経営統合を発表
NECエレクトロニクス,ルネサス テクノロジ,NEC,日立製作所,三菱電機の5社は2009年4月27日,東京都内で記者会見を開き,NECエレクトロニクスとルネサス テクノロジの経営統合に関し,統合条件の協議を開始することに合意したと発表した(速報記事)。NECエレクトロニクスとルネサス テクノロジは2009年7月末をメドに事業統合のための契約を締結し,2010年4月1日をメドに事業を統合する予定。
NEC 代表取締役執行役員社長の矢野薫氏は冒頭の挨拶で,「まだ確定はしていないが,NECエレクトロニクスを存続会社とする合弁を基本とし,今後適切な統合方 法を検討する」と述べた。持分比率に関しては現時点では未定だが,「原則的にNEC,日立製作所,三菱電機はいずれも新会社に対し,持分法を適用する方向 になるだろう」(矢野氏)という。統合後の新会社が扱うSoCは親会社にとっても重要な位置付けを持つことから,「将来的にも持分法の適用を維持する考 え」(矢野氏)である。
「単なる赤字会社の統合では意味がない」(矢野氏)ことから,統合までにNECエレクトロニクスとルネサス テクノロジの双方で構造改革を推進する。NECエレクトロニクス 代表取締役社長の中島俊雄氏は,「2010年4月時点で赤字スタートはありえない」とし,構造改革への意欲を見せた。構造改革では両社合計で2009年度 に2000億円の固定費削減を目指す。両社とも2009年1月に発表した計画を着実に実行する(関連記事1,同2)。それぞれが単独で生き残れる体制を構築することで,「上場を維持できる健全な財務状態を確保する」(矢野氏)という。
たすきがけ人事になるのではないかとの質問に対しては,「人事で争っている場合ではない。本当に大同団結しないと日本の半導体は大変だ。最適な人材配置 を進め,たすきがけ人事は考えない」(矢野氏)。他社と進めている先端プロセスの共同開発に関しては,「既に進めている案件は,そのまま継続する。 22nm世代以降は統合後の新会社で判断する」(ルネサス テクノロジ 取締役社長の赤尾泰氏)という。他社が統合に参画する可能性に関しては,「今は2社のみの統合を考えている」(赤尾氏)とした。
NECエレクトロニクスとルネサス テクノロジは,マイコン市場でそれぞれ2位と1位の地位にあり,SoC事業でもNECエレクトロニクスがデジタル民生機器向け,ルネサス テクノロジが携帯電話機および車載機器向けというように得意分野が異なることから,「統合によるシナジー効果は大きい」(矢野氏)とする。事業統合によっ て世界第3位の半導体メーカーが誕生し,グローバルな競争に勝てる会社ができれば,「日本の半導体産業の強化にもつながる」(矢野氏)とする。また, 「SoCは産業の米であり,日本の産業全体のためにも,SoCに強い企業が日本には必要」(矢野氏)とした。
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