2009/05/05

ザイリンクスの開発ツール新バージョン

ISE(Integrated Software Environment) Design Suite 11」 だそうだ。
約1年ぶりのアップデートだそうだ。

EETimes Japan の記事を読んでるだけだと、主にはこれまでの
開発ソフトウェアのポイント・ツール群を 4つのカテゴリに構成したという
ところが大きな変更点のようだ。

http://eetimes.jp/article/23008/

(1) 基本的な論理回路の設計に向けた「ロジック エディション」
 従来の ISE Foundation (FPGAロジック設計の基本構成)に、
フロア・プラン・ツール「PlanAhead」、デバッグ向けツール「ChipScope Pro」
などをパッケージにして、$2,995 という価格設定にしたとのことだ。

今までツール・ベンダーの買収によるバラバラな製品構成で分りづらかった
ので、これはユーザからみれば分かりやすくて良いことだろう。
価格も、従来のツールそれぞれの価格の合計よりは安くなっていると思う。


(2)組み込みプロセッサを搭載する設計に向けた「エンベデッド エディション」
 プロセッサと周辺回路のハードウエア構成を定義するツールに、
ソフト・マクロのプロセッサ・コア「MicroBlaze」を組み合わせた
「Embedded Development Kit(EDK)」のほか、組み込みソフトウエア開発に
対応する「Software Developers Kit(SDK)」で構成される。
これで $3,395 だから、以前よりは少しお得なのだろうか。 たぶん。

SDKは単体でも提供されるそうだ。
ソフトウエア開発者のためのものだから当然だな。
ソフトコアのプロセッサ Microblaze は IPとして単体でも提供しつづけるのか?
Webサイトをざっとみただけだとよく分からなかった。

Xilinx Platform Studio は、あくまでも FPGAにプロセッサを内蔵する設計
のためだけの環境だということで変わりないようだな。 
このへんが発想の大きな違いだな。
FPGAにおける「Embedded」の意味合いをそんな狭義に捉えなくていいのに。


(3)デジタル信号処理を実装する設計に向けた「DSP エディション」
 信号処理システムの開発に普及しているツールである「MATLAB/Simulink」
とFPGA開発環境を連携するツール「System Generator for DSP」、さらに
DSP合成ツール「AccelDSP」などからなるとのことだ。

後者は MATLABの M言語からロジックを合成するツールで、
ザイリンクスが買収前は数百万円という価格だったように記憶してるが。 
買収後も 100万円ぐらいはしていたのではないか?
たぶん大学や大企業の研究所に数ライセンスしているぐらいだろうか。

こらが $4,195 だから、単純に値段的には超お得ということになるんだろけど。
あまり多くに売れるパッケージではないだろうな。


(4)これらの3つのすべてを統合する設計に向けた「システム エディション」
 $4,595。 それぞれ基本の (1)との差額を合算するとこの価格。
これだけフル装備で必要とする人はどれだけいるだろうか? 


改良点のコンパイル時間の短縮とダイナミック消費電力の低減というのは
良いとして、「Embedded Development Kitでは、2個のプロセッサ・コアを
組み合わせる構成も定義できるようにした」 というのは、 従来は
マルチ・コアに対応していなかったということだ。 知らなかった。
ふつうにそういう対応してるもんだと思っていたのに。
FPGAの利点が生かせないではないか。 改良したのは良いが。まだ二つだ。

結論。 (1) は良いだろうな。 製品構成がシンプルになって、かつ従来
全部購入する場合より価格が低くなった。 でも従来の ISE Foundation より
価格は高くなったので、フロアプランやチップ内デバッグの機能を使って
いなかった人には値上がりした感覚を持つだろうけど。

正直、それがどうであろうが、十分に低価格だと思うけどな。
ASICのEDAとの比較だけど。 このへんは賛否両論あるだろうけど。

(2)と (3) は無理やりパッケージ売りしなくても、というか、まとめ売りじゃない
ほうが良いと思うけどな。

まあ、余計なお世話だが。

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