2020/12/30

MSX にまつわる思い出

MSX の最初の規格が発表されたのは1983年でした。
その後 20年ほど時を経て、MSX に間接的に関わる機会がありました。
2004年に限定販売が発表された チップ MSX です。
当時の勤務先の製品が採用されていて、その絡みでアスキー社とMSX愛好者による任意団体
“MSXアソシエーション共同開発チームに、勤務先が開催した顧客向けプライベートイベントで出展
していただきました。
 



2005年春には、アスキー社と MSXアソシエーションが開催した MSX WORLD 2005 というイベントで、
基調講演に登壇した西さんの持ち時間のラスト5分を頂いて宣伝のプレゼンをさせていただきました。







その年の秋の顧客向けプライベートイベントではゲスト講演枠を設けて、
西和彦氏に登壇していただきました。
講演タイトルは「オープン・ソース・ハードウェア -競争と教育の可能性-」、
個人的にも推したいと思うテーマでした。
チップ MSX にはすったもんだがあって、20055月中旬より2ヶ月間で購入予約数 5,000台を
達成したら生産・販売すると発表するも、予約数3,000台強に留まりアスキーが商品化を断念しました。
この展開は、その2ヶ月後に西和彦氏のゲスト講演を計画済みだった私にとってはちょっとした逆風でした。

その後、MSXアソシエーションがにより 
MSX2化+2スロット化されて20068月に
一般公開、12月に5,000台限定で 
D4エンタープライズから発売開始されました。
20089月に完売し、20111015日で
修理、サポートを終了したそうです。


チップ MSX  2005年の挫折のあと、有名巨大掲示板などで揶揄されたりしていました。
それも含め厳しい状況下で継続して、MSX 2 アップグレードした上でこの企画が成就されたのは、
外から見ていただけでしたが個人的に嬉しかったです。

当時、同規模のFPGA(半導体デバイス)を搭載した開発ボード製品と比べてかなり低価格だったはずです。
なぜか?
なぜ5,000台限定だったか? 
ものごとには理由があるのです。
あれは人の想い、感じ合い方、時代、環境、いろいろな事がピタッとハマった感じでした。
さて、その後は MSX はどのように展開しているのでしょうか。
私自身は特に追いかけてきた訳ではないのですが、今でもオークションやフリマのサイトで
売買されているようです。
さらに、次世代 MSX というワードも見かけました。
思うに、MSX とは西和彦氏にとっての「オープン・ソース・ハードウェア(コンピュータ)」の代名詞なのだという
気がします。



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