2009/07/11

SystemC Japan 2009 に参加

7月10日、新横浜国際ホテルを会場にして開催された
SystemC Japan 2009 に参加した。
定員 300名とのことであったが、7割ぐらいは入っていただろうか。

この手の外部イベントに参加するのはかなり久しぶりで、
ESL/EDA関連なんてかなり遠ざかっていたし、
SystemC なんて実際のところ、名前と大きな概念(しかも思い込み)
でしか知らなかったので、すごく関心が強かったのだ。

最初に Open SystemC Initiative の Executive Director 兼
Board Member の Patrick Sheridan 氏が開会の挨拶を兼ねて
SystemC Community のアップデートを紹介した。
アップデートと言われても、これまでのことをほとんど知らないこちらに
とっては何もかも初めてづくしなのだが、過去の見聞に照らし合わせる
ような気持ちで、なんとなく分かった気分にはなった。

その後、基調講演として東京工業大学の準教授である一色剛氏より、
Tightly-Coupled-Thread (TCT) Model によるマルチ・プロセッサ
SoC の設計プラットフォームについての研究内容に関して紹介された。
DAC のカンファレンスや学会発表のような内容は、とりあえず自分には
Too Much である。 
ここで会場からの質問者が2名、ソニーの柿本氏と富士ゼロックスの
宮下氏、両名ともEDA分野ではユーザー側の立場では有名な方々だ。

この後、ESL/EDAベンダーの立場とユーザの立場から 3者ずつ、
計6者からの講演があった。

富士通マイクロエレクトロニクス 中村氏 (ユーザの立場)
メンター・グラフィックス・ジャパン 牧野氏 (ESLベンダーの立場)
フォルテ・デザイン・システムズ 桜井氏 (ESLベンダーの立場)
東芝情報システム 小片氏 (ユーザの立場)
コーウェア 内田氏 (ESLベンダーの立場)
リコー 木村氏 (ユーザーの立場)

このなかで一番興味深く聴けたのがリコーの木村氏の講演だった。
システム・レベルの検証とソフトウェア(とハードウェアの並行)開発という
点で勉強になった。 

一番前の列のほぼ真ん中の席に、日経BPの小島郁太郎氏が
聴講に来ていた。 リコーの木村氏に講演直後に確認の質問に
行っていた。 記事を書いて掲載するのであろう。

全講演終了後にレセプションが用意されていたが、
それには参加せずに会場を後にした。


SystemC をもう少しきちんと勉強してみたいと思った。



4 件のコメント:

  1. こんばんわArtikelです。
    僕も6年も前なんですけど休みを取ってSystemCのデザインセミナーを聞きに行った事があります。
    当時は富士ゼロックスの宮下氏が講師をされていたんですよ。

    凄く魅力的なデザインエントリーなんですけどね。
    VerilogやVHDLに変換する低価格のコンバーターが見つからなくて難儀しています。

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  2. 小島さんの記事より早くレポートしていただき、ありがとうございました。

    http://blogs.yahoo.co.jp/verification_engineer/54606268.html

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  3. Artikel さん、

    某SNSから来てくださったのですね。
    ありがとうございます。
    今回、SystemCからの上位合成に関して
    仕事上の関わりがでてきつつあったので
    参加してみました。
    上位合成・動作合成の話は Forte社の桜井氏だけ
    でしたけど。
    (この方もシンセシス業界が長いですね。)

    しかし実は、システム検証、システム&ソフトウェア
    開発というほうに大きな関心があります。

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  4. Verification Engineerの戯言 さん、

    いえいえ、こんな拙いレポートで恐縮です。
    そちらのブログも拝見しました。
    とてもタメになります。ありがとうございます。

    Google Blogger はトラックバック機能が
    ないので残念です。
    リンクを張らせていただきます。
    今後もよろしくお願いします。

    返信削除